キャンプや防災グッズなどアウトドア利用できるLEDランタンは、ガスを使わず、安全性の高いランタンとして知られています。
この記事では、LEDランタンの選び方に重要なチェックポイントや機能のメリット・デメリットのほか、おすすめLEDランタンについて紹介していきます。
LEDランタンとは?
「LEDランタン」とは、電池や充電池を使用した電気のランタンのことを指します。
ガスや燃料を使用しないため、火傷や倒して火事になるといったことはありませんし、一酸化炭素中毒を引き起こす心配がありません。
明るさ調整ができたり、明るさの色が選べるので、キャンプなどのアウトドアはもちろん、防災グッズとしても活躍します。
数あるLEDランタンの中で、国内ではトップシェアを誇るジェントスやデザインがおしゃれで人気のコールマン、さらにキャンパーから支持を集めるルーメナーが有名どころです。
近年ではグランピングが流行していることで、見栄えの良さやインスタ映えするお洒落なデザインにも注目が集まっています。ベアボーンズ・ブルーノ・バルミューダなどのメーカーからはレトロ調やアンティーク風のLEDランタンが続々と発売されています。デザイン性の高さとふんわり照らすあたたかい光が特徴です。明るさのみにこだわらず、優しいテイストの灯りが映える雰囲気作りに役立つので、人気になっている傾向にあります。
LEDランタンのメリット・デメリット
ガスランタンやオイルランタンはマントルを交換したりする関係で手間がかかり、火を使うのでやけどや火事のリスクが付き物です。しかし、LEDランタンの場合には電気の力で動くのでメンテナンスの手間がなく、火を使わないことでお子さんがいる家庭や大人数でも安心して使えることがメリットとしてあげられます。
LEDランタンはガスやオイルなど燃料を必要とせず、電力の確保さえできれば良いので電池を使い切ってしまっても、乾電池タイプなら交換すれば使えますし、バッテリー内蔵型なら手持ちのモバイルバッテリーで充電することで復活します。長時間使用する場合に高い利便性があると言えるでしょう。
その一方で、各種ギアを使ってひと手間かけること自体に楽しみを感じている人からすると、スイッチひとつで点灯するLEDランタンに物足りなさを感じるかもしれません。また、暖色系のナチュラルな灯りとは一方届かず、光量がだしにくいデメリットもあります。光や炎のゆらぎを演出できる自然な明るさを求めるのであれば、一般的なガスランタン等を利用するのが良いでしょう。
LEDランタンの選び方
LEDランタンの購入を検討する際には、次のチェックポイントを重視したうえで、選んでいくのがおすすめです。
●給電方法
●明るさ
●光の色
●連続点灯時間
●置き方種別
●その他の機能
では、具体的に紹介していきます。
給電方法
LEDランタンの給電方法には、充電式のものと電池式のものがあります。
充電式のものには、コンセントやシガーソケットを利用して充電するタイプや、太陽光を利用するソーラータイプ、またハンドルの手回しで充電する手回しタイプがあります。
災害時に利用する場合には、手回しタイプやソーラータイプの利用が便利です。
また、電池式のものには、単1形・単3形乾電池を利用して給電するタイプのものが多くなっています。
電池が切れた場合は、電池交換するだけで再度利用できるため、手軽に利用できる点でもメリットがあります。
充電式
USBポートへ充電ケーブルを繋いで、コンセントやシガーソケットから電力を充電するポータブルタイプの充電式LEDランタンがあります。充電式の中ではもっともポピュラーで利用者が多く、自宅で満充電してキャンプに出かけることが一般的です。また、充電がなくなった場合でも、モバイルバッテリーやポータブル電源を利用して充電すれば、何時間でも使えることから便利なタイプとなっています。
次に、搭載されたソーラーパネルによって、自然の太陽光から電力を溜めるソーラータイプのLEDランタンもあります。自然のエネルギーを利用するサステナブルなキャンプ用品です。ただし、天候に左右されることや電池のたまり具合が遅いことなどがデメリットになります。
そして、ハンドルを回してモーターから発電し、内蔵バッテリーに電力を蓄電する手回しタイプのLEDランタン。災害用途にも用いられるタイプで、電力が絶たれた状態では最も頼りになります。キャンプだけでなく停電対策としてもニーズのあるLEDランタンですね。
乾電池式
乾電池式はバッテリー内蔵型の充電式に比べてバッテリーの劣化がなく、電池が切れたら交換すればよいメリットがあります。乾電池を購入しておくことを忘れる場合があるので注意が必要ですが、コンビニなど日本なら比較的どこでも手に入りやすいのも利点です。
明るさ(用途にあわせて明るさを選ぶ)
LEDランタンの明るさを示す値は「ルーメン(lm)」という単位で表されます。
このルーメンの数値が大きくなるほど、明るいLEDランタンということです。
大人数で行うキャンプや、アウトドアで利用するメインランタンに利用するには、1000ルーメン以上のものがおすすめですが、電池の減りが早い場合もあるので明るさ調整ができるか注意して選びましょう。
また、テント内や作業中の手元を照らすサブランタンには、虫の寄せ付けや目の疲れを防ぐためにも、あまり明るいものは避けるのが良いでしょう。
具体的には、100~300ルーメン程度の明るさのものを選ぶのがおすすめです。
その他、夜間の散歩などに利用できる持ち運び可能な持ち歩き用ランタンには、100ルーメン程度でコンパクトな商品を選ぶと便利です。
光の色
光の色にもこだわればより一層キャンプの雰囲気づくりを演出できたり、料理や作業が快適になります。優しい印象のある暖色光とはっきりとした白色光の2種類の色を解説します。
暖色光
暖色ライトは、オレンジがかった色をしていてお部屋の間接照明に用いられることが多いです。リビングや寝室などに暖色光をもってくると落ち着いた印象になるのと同じく、キャンプサイトへ温かみのある優しい雰囲気を演出できます。夜に語らい合う際、ちょっとムーディーな雰囲気にしたい場合におすすめです。
白色光
白色ライトは太陽光に近い白っぽい色をしています。似た光に蛍光灯の色を想像すれば分かりやすいかもしれませんね。はっきりくっきり照らしてくれるので、包丁を使う料理をしたり、ナイフを使う作業の場合に重宝します。
連続点灯時間
LEDランタンの連続点灯時間は、最低4時間以上のものを選ぶようにしましょう。もちろん長時間点灯できるLEDランタンが便利ですが、形が大きくなったり重量が重くなるので留意が必要です。
アウトドアで使う場合であれば、夏場は5時間、冬場は7時間ほどの利用が目安になります。
また、防災用で購入する場合は、1~2週間程度の長期利用ができる商品を選ぶのがおすすめです。
置き方種別
LEDランタンの置き方は、
●吊り下げ型
●据え置き型
●ハンディ型
の3つのものが多くなっています。以下にこれら3つの置き方種別ごとのLEDランタンの特徴を紹介します。
吊り下げ型
吊り下げ型のLEDランタンは、ランタン用のポールに吊り下げて、高い位置に配置するメインランタンとして多く利用されています。
据え置き型
据え置き型のLEDランタンは、卓上に配置して料理や身の回りのものを照らすのにぴったりです。
また、防災用のLEDランタンとして使うにも、据え置き型の商品はおすすめです。
ハンディ型
ハンディ型のLEDランタンは、懐中電灯として使えるものも多く、コンパクトなタイプが主流となっています。
キャンプでの利用のほか、防災用として利用するのにもぴったりです。
その他の機能
そのほかにも、LEDランタンを選ぶ際には、調光機能や耐衝撃性、防水性についてもチェックするとよいでしょう。それぞれの機能について解説していきます。
調光機能(シーンにあわせて明るさを調節)
便利に快適にLEDランタンを活用するのに役立つのが調光機能です。明るさを調節することで、調理・作業・雰囲気作り、就寝時のようにシチュエーションに合わせて最適な光を灯すことができます。
調光することで、無駄なバッテリー消費を抑えて長時間LEDランタンを使えたり、乾電池を交換する頻度を減らして経済的などの利点があります。
耐衝撃性
落下や衝撃に耐えられる、壊れにくいLEDランタンは、アウトドアではもちろん、防災グッズとして利用するのにもおすすめです。
購入前に耐衝撃性はどうか、確認しましょう。
防水性
雨による浸水や釣りでの利用など、防水性の高さはLEDランタンを選ぶうえでも重要なポイントとなります。
そのためには、防水性の高さを示す防水等級(IPX)を基準に商品選びをするとよいでしょう。
一般的に防水性の高い商品とされるのは、IPX5以上の商品となります。
中でもIPX7以上の商品は、完全防水の商品として、防災グッズとしても安心して使える商品です。
モバイルバッテリー機能
リチウムイオンバッテリーを搭載している充電式LEDランタンに搭載されていることが多い機能として、モバイルバッテリー機能があります。
スマートフォンやタブレット端末、電子タバコやワイヤレスイヤホン・スピーカーなどの電力チャージに活用できます。電源確保が困難なアウトドアレジャーにおいてはランタン自体が電力源になるというのはメリットですよ。
LEDランタンのおすすめ人気ランキング
それでは最後に、AppBank StoreおすすめのLEDランタンをご紹介します。おしゃれな外観をしたLEDランタンやコスパ最強クラスに価格を抑えたモデルなど幅広くピックアップしています。
「使い勝手のよいLEDランタンを購入したいが、どの商品を選べばよいかわからない」という方はぜひ参考にしてください。
第1位:LUMENA M3 LEDランタン
LEDランタンブームの火付け役とも言うべきルーメナーシリーズの「LUMENA M3」。わずか95gの軽量かつ、手のひらサイズの円柱形に小型化したモデル。
ルーメナー専用三脚・シェード・Sビナーなどの付属品が充実になり、これ1台で吊り下げ灯・卓上照明・懐中電灯など3役をこなす万能型のLEDランタンです。
キャンプ人口がの増加にともない、多くのLEDランタンが登場する中でも群を抜く人気を見せています。
第2位:GIMMICK KURUMI LANTERN
ヴィンテージ感あふれるおしゃれLEDランタンが「GIMMICK KURUMI」です。
せっかくの休日にキャンプを堪能したいなら、雰囲気作りも大事!て考えている方に特におすすめ。
キャンプ場での雰囲気をワンランクアップさせてくれる、雰囲気イケメンのLEDランタンです。
第3位:LUMENA CLASSIC(ルーメナークラシック) LEDランタン
ルーメナーシリーズ最新作のLEDランタンが「LUMENA CLASSIC」です。
ルーメナーらしくオシャレさは残しつつも、レトロでクラシカルなアンティーク調のデザインにモデルチェンジをした大容量のバッテリーを搭載したLEDランタン。
夜間のキャンプ場をくっきり明るく照らす、最大1,000ルーメンの光源やバッテリーを搭載することでモバイルバッテリーとしても使用できる点が魅力のオールマイティーなLEDランタンです。
第4位: ユニーク 360度 全方位スピーカー コンパクトでタフなLEDランタン IP67防塵防水 Bluetoothスピーカー「エコランタン」
アウトドアに適したスピーカー付きのユニーク「エコランタン」は、水洗いも可能なほど防水機能に優れたLEDランタンです。
卓上に置いて使用できるほか、吊り下げても利用できるため、アウトドアでの利用に大活躍します。
また、コンパクトな形状ながら、最大400lmの明るさをもつLEDランタンとなっており、テント内のメインランタンや卓上にのせて間接照明としても利用できます。
Bluetoothにも対応しているので、スマートフォンにペアリングさせて音楽を楽しめるという点でも魅力的な商品です。
第5位: OWLTECH 大容量モバイルバッテリー搭載 LEDキャンピングランタン 6700mAh OWL-LPB6701LAシリーズ
OWLTECHの「LEDキャンピングランタン」は、LEDランタンとしての利用はもちろん、付属のUSBポートからスマートフォンの充電も可能な商品です。
明るさは、最大で260lm、IP65の防水・防塵性能を備えており、アウトドアでの利用のほか、防災グッズとしても活用することができます。
バッテリー残量がわかりやすいインジケーター付きで、バッテリー充電のタイミングを調整しやすい点でも使い勝手のよいLEDランタンとなっています。
第6位:GIMMICK DONGURI LANTERN
昔ながらの古めかしいレトロな雰囲気をモチーフにしたアンティーク調の丸みおびた形状をしたLEDランタンです。
最大240ルーメンほどの明るさでサブランタンとしては使うのにおすすめ。
「夜の雰囲気にこだわりたい」「映えるキャンプにしたい」そんな人にピッタリです。
第7位:モスキートキラーランタン カーポトンチャージ
LED点灯も付いていて、懐中電灯やLEDランタンの代わりにも使えながらも、目玉機能は365~395nmのUV紫外線を放ち、蚊をおびき寄せてバチッと撃退してくれること。
キャンプはもちろん、コバエが気になるキッチン・就寝中の蚊に悩まされる寝室・虫が入りやすいガレージなどで幅広く使えるのが魅力です。
ライターから一言
アウトドアや防災に幅広く使えるLEDランタンを上手に選ぶには、給電方法や明るさ、連続点灯時間、置き方、耐衝撃性や防水性などその他機能に注目した商品選びをするのがおすすめです。
今回ご紹介した内容を参考に、用途にあったLEDランタンの購入をご検討ください。