今や私たちの生活には欠かせないアイテムとなったスマホには寿命があり、定期的に買い替える必要があります。しかし、いつスマホを買い換えるべきか、判断に迷ってしまうものです。
今回は、スマホを買い替えるタイミングを表すサインと、スマホを長持ちさせる方法についてご紹介していきます。
2年で買い替える?
「スマホの買い替えるタイミング」と聞いて、「2年おきくらいかな」と思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
実はこの「2年」という数字は、決してスマホの寿命を表しているものではありません。大手携帯電話会社の料金プランが2年契約となっているため、契約のサイクルに合わせてスマホを購入すると2年おきの買い替えになることから、「スマホの買い替え=2年」というイメージが定着しているのです。
では、実際にスマホの利用者はどれくらいの期間同じスマホを利用しているのでしょうか。内閣府の消費動向調査によると、2019年時点では4年以上同じスマホを使う利用者も多いことがわかっています。[注1]
したがって、「スマホの寿命=2年」ではなく、使用感や動作を見ながら自分でスマホ買い替えのタイミングを見極める必要があるのです。
[注1]Yahooニュース:携帯電話は何年で買い替えられているのだろうか(2019年版)
スマホの寿命とは?3つのサインに注意
それでは、具体的にどんな状態になったらスマホの寿命がきたことになるのでしょうか。
まずは、スマホの寿命を表す3つのサインについて見ていきましょう。
1. 動作が重くなる
スマホの起動が遅くなってきた、アプリがなかなか開かないなど、動作が重く感じてきたらスマホの寿命が近づいているサインです。
スマホアプリは、アップデートなどによってどんどん新しい機能が搭載されていきます。過去にダウンロードしたアプリも、最新の環境下で使われることを想定してアップデートしていくため、古いスマホを使っているとスペックが足りずに起動や動作に時間がかかるようになっていきます。
くわえて、度重なるアップデートで古いデータが蓄積してしまうことも、スマホを重くするひとつの要因です。
2. 充電がもたなくなる
バッテリーは経年劣化しやすい部品です。長期間使用していると、発熱や電池の持ちが悪くなるなどといったトラブルが生じてしまいます。
スマホを使っていて、「予備バッテリーが手放させなくなった」「充電回数が増加した」という場合は、バッテリーに寿命がきている証拠。
1回の充電で使える時間が購入時の半分程度になったら、スマホを買い換えるタイミングです。
3. 使えるアプリが減る
アプリをダウンロードしようとして、「お使いの端末には対応していません」という表示が出ることがあります。
古いスマホを使用していると、端末の機能やソフトウェアのバージョンによって上記のように使用できないアプリが出てくることがあります。たとえアプリをダウンロードできても、一部の機能が使用できないこともあるでしょう。
今は使えないアプリが数種類でも、これからどんどん増えていくことが予想されます。使えないアプリが増えてきて不便を感じるようになったら、スマホを買い換えるべきタイミングです。
スマホを長持ちさせる4つの方法
寿命に合わせて買い換える必要があるスマホですが、使い方によっては寿命を延ばして長く使うことも可能です。
ここでは、スマホを長持ちさせる4つの方法を解説いたします。
1. 充電をしすぎない
充電のしすぎは、バッテリーの寿命を縮めてしまうため注意が必要です。
とくに、寝ている間などに長時間充電し続ける「過充電」は、バッテリーへ大きなダメージを与えてしまいます。充電が終わったことを確認したら、コードから外すように心がけましょう。
またスマホのバッテリーは、充電回数が多ければ多いほど負担が増加していきます。バッテリー切れが心配だからといって、1日に何回も充電している方は要注意です。
2. 強い衝撃に注意する
よくスマホを落としてしまう方は、スマホの寿命を縮めてしまっている可能性があります。
スマホは精密機器です。強い衝撃を与えると本体の破損だけではなく、バッテリーを保護するシステムに異常をきたして、バッテリーの寿命を短くしてしまう可能性もあります。さらに落下時に過剰な電流が流れ、発火や爆発を引き起こしてしまうこともあります。
スマホに強い衝撃を与えないためにも、ストラップやスマホリングを活用して落とさない工夫をしましょう。
3. 充電中に使用しない
スマホを充電しながら使用すると、流れる電流量が増えてバッテリーが熱を持ち始めます。バッテリーは熱に弱く、高温の状態が続くと劣化してしまうため、充電しながらのスマホ使用は出来る限り避けましょう。
とくに、電池の消耗が激しいアプリを使うときは要注意です。充電の熱とアプリの使用で生じる熱によってスマホ本体も発熱し、一気にバッテリーの寿命を縮めてしまう原因となります。
4. ケースに入れる・フィルムを貼る
スマホは、衝撃を加えると寿命が縮んでしまいます。とはいえ、どんなに注意していても、不意の事故などでスマホを落としてしまう可能性はゼロではありません。そんな不測の事態に備えて、スマホはケースに入れて使用することをおすすめします。
また、画面が割れた状態のスマホは耐久性が落ちているため、少しの衝撃でも大きな故障につながってしまう可能性もあります。画面が割れないように、画面保護フィルムも使用しておくと安心です。
スマホを買い替える前に行うべき3つのこと
どんなに対策をしても、スマホの寿命はきてしまうもの。最後に、スマホの買い替える前に行ってほしいことをまとめました。
1. 契約年数の確認
まず確認してほしいのが、スマホの契約年数です。とくに大手キャリアは注意が必要で、2年間使用しないと高額な契約解除料を請求されてしまうことがあります。
2019年の法改正で契約解除料の上限が設定されましたが、過去に契約した方は高額な契約解除料のままなので注意が必要です。
格安SIMを使用している場合は2年縛りプランがなく、好きなタイミングで機種変更が可能なケースもあります。しかし、なかには契約年数の縛りが設定されているところもあるため、念のため確認をしておくと安心でしょう。
2. バックアップを取る
スマホの寿命が原因で買い替えを検討しているときは、なるべく早い段階でバックアップをとっておきましょう。万が一故障してしまうと、なかに入っているデータを取り出せなくなってしまうためです。
スマホのバックアップを取るためには、SDカードやパソコンを使う方法と、アプリやクラウドサービスを使う方法の2種類があります。
3. アプリなどの引継ぎ設定
買い替えるスマホでも使用したいアプリがあるときは、あらかじめ引継ぎ設定をしておきましょう。ゲームやLINEなど、引継ぎをしないと既存のアカウントで使用できなくなってしまうアプリにはとくに注意です。
動画レビューはこちら
スマホを正しく使って後悔のない買い替えを!
スマホの寿命は、動作の重さやバッテリーの使用状況、アプリの対応状況で判断することができます。使用していて不便に感じるようになったら寿命が近づいている証拠なので、買い替えを検討しましょう。
スマホは、使い方で寿命を延ばすことが可能です。突然の故障でデータなどが消えてしまわないように、日頃から長持ちさせる対策をとっておくことが大切です。