2021年1月13日(水曜)、アンカー・ジャパン株式会社(東京都中央区)はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホン「Anker Soundcore Life Q30」の発売をリリースした。
販売価格は、記事執筆時点で8,990円(税込)。
同製品は、昨今モバイルオーディオ機器で高い人気を誇るノイキャン機能を搭載しており、周囲の環境音をカットしてより一層没入感のある音楽体験を可能にしている。
高性能ノイキャン機能をよりアップデートさせ、ノイキャンモードを3パターン用意していることに注目したい。「交通機関モード」「屋外モード」「屋内モード」があり、使用するシチュエーションに分けて消音効果を最適にするモードへ選択可能だ。
他にも、スマホとPCの2台同時待ち受けができるマルチポイント機能、環境音をヘッドホン内部に取り入れる外音取り込み機能にも対応している。
値段が1万円以下でありながら、ノイキャン機能に続いてじわじわと市民権を獲得しつつある「外音取り込み機能」にも対応しているあたり、高コスパヘッドホンと言ってよいだろう。
さっそく詳細なスペックを確認していく。
製品仕様はこちら。
- 製品名:Anker Soundcore Life Q30
- 型番:A3028011
- JANコード:4571411194191
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都中央区)
- 製品種別:ワイヤレスヘッドホン
- ヘッドホン形状:オーバーイヤー
- 重量:約260g
- 再生時間:最大40時間(ANCオン)、最大60時間(ANCオフ)
- 本体充電時間:約2時間
- 搭載ポート:USB-Cポート
- ドライバー:40mmダイナミック型
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能:対応
- ノイキャンモード:交通機関モード、屋外モード、屋内モード
- 外音取り込み機能:対応
- 周波数応答:20Hz-20KHz(Bluetooth接続状態)、16Hz-40KHz(AUXケーブル接続状態)
- コーデック:SBC、AAC
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- Bluetoothプロファイル:AVRCP、A2DP、HFP、HSP
- マルチポイント接続:対応
- NFCペアリング:対応
- ハンズフリー通話:対応
- ハイレゾ:対応(AUXケーブル接続時のみ)
- Soundcoreアプリ:対応
- 同梱物:「Anker Soundcore Life Q30」本体、3.5mm AUXケーブル、USB-C to USB-Aケーブル、ハードトラベルケース、クイックスタートガイド、安全マニュアル
- メーカー保証:18ヶ月
没入感のあるオーバーイヤー型ワイヤレスヘッドホン
スマホとの接続にはBluetooth5.0、そしてコーデックは、SBC・AACに対応したBluetoothワイヤレスヘッドホン。
ドライバーには、40mmのダイナミック型が内蔵されている。イヤホンでは味わえない迫力と音の広がりを体感できる。
ヘッドホン自体は約260g、「重すぎず、軽すぎない」といったところだろう。
ヘッドホンの形状には耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型を採用。遮音性が高く、ノイキャン性能をしっかり享受できるようになっている。
イヤーカップは15°までの角度調節が可能。ヘッドバンドはある程度の柔軟性があり可変する。個々人の頭に合わせて装着できるような印象だ。
サンプルを装着してみたが、イヤパッドは硬すぎずフワッと耳の周囲をホールドしてくれる。長時間使用してみたところ、自宅で暖房を付けている場合に多少汗ばむことがあった。汗をかいた場合には雑菌が繁殖することがあるので、使い終わったあとにメンテナンスしてあげることをおすすめしたい。
Ankerのオーディオ機器ではおなじみ、専用アプリ「Soundcoreアプリ」にも連携することで、アプリ側からイコライザー変更・調整、ノイキャンのモード選択が可能だ。
個人的には、飛行機の機内や新幹線・バスなど長距離移動時にヒーリングサウンド再生をしてくれる「睡眠モード」が便利だと思う。
通常はBluetoothでのワイヤレス使用だが、AUX端子が付いているので有線利用も可能だ。AUXに対応するケーブルを使うことでハイレゾ音源に対応しているメリットがある。ただし、AUX端子を使っている間は、ハンズフリー通話やヘッドホンのボタン操作は無効になるので留意しておきたい。
3種類のノイキャンモードで環境に合わせて最適なノイズカットを実現
シチュエーションごとに最適なノイズカットを使い分けられる3種類のモードが用意されている。
まず、「交通機関モード」はその名の通り、電車等の乗り物から発生するエンジン音・路面騒音などの低周波ノイズを低減する際に有効だ。通勤通学に電車を使っている人にぴったりだろう。特に地下鉄に乗っているときに鬱陶しいゴーっという騒々しい音を抑えて、音楽に没頭できるだろう。
続いて、「屋外モード」は外出中の自動車やバイクの走行音、風切り音など汎用的に環境音をカットしてくれる。
最後に、「屋内モード」はおもに人の話し声や足音などの中周波ノイズの打ち消しに効果的だ。カフェで作業中に周りの話し声を抑えたいノマドワーカー、自宅のリモートワーク時に家族の声や生活音を抑えて仕事に集中したい在宅勤務者にぴったりだ。
使い方にもよるが、周囲の環境や用途に応じて使い分けることで、より一層高いノイキャン効果を享受することに一役買ってくれるだろう。
ノイキャンを起動している場合の音楽再生時間は、最大40時間。ノイキャンOFFの場合には最大60時間のバッテリー持ちを誇る。長距離での移動や一日を通じて作業用に使うなど、十分な電池持ちを実現している。
本体にはUSB-Cポートが付いているので、付属の充電ケーブルを使って約2時間でフルチャージができる。
便利な外音取り込み機能にも対応
「Anker Soundcore Life Q30」は、ヘッドホンで耳を完全にカバーしている関係上、ノイキャンを起動していなくても、そもそも周りの音がぼんやりして聞こえにくくなる。
外部音を取り込みたいと思ったときにはヘッドホンをいちいち外す必要がでてくる。そんなときに外音取り込み機能の出番だ。右耳側のヘッドホンを1秒間触れれば、即座に外音取り込み機能を起動できる。
外音取り込み機能に対応しているおかげで、電車のアナウンスが聴こえて乗り過ごしがなくなったり、自宅のチャイムに気付けたりと・・何かと便利だ。
ハンズフリー通話&マルチポイント機能で快適なテレワークをサポート
ヘッドホンにはマイクが内蔵され、Bluetoothペアリングしているスマホにかかってくる電話をヘッドホン側で受けてハンズフリー通話が可能だ。
今の時代、筆者もそうだがリモートワークが浸透している。毎日のようにZOOM等でのビデオ会議をしているのでオーディオ機器のハンズフリー通話機能は必須だ。その点、電話がかかってきたときにヘッドホンを触れて即対応ができるのもこのヘッドホンのメリットだろう。
もうひとつ、ポイントなのがマルチポイントに対応していること。
「マルチペアリング」と混合しがちな「マルチポイント」機能ですが、明確に違うのは、マルチポイント機能によって、2台のデバイスの同時待ち受けができる点。
例えば、スマホとPCをヘッドホンに同時Bluetooth接続している状態の場合。PCで音楽を聴いていて、スマホに着信が入った!そんなときにすぐさまスマホ側の着信に応答することが可能。
マルチペアリング機能のようにBluetooth接続の選択をPCからスマホに切り替える必要がなく、とてもシームレスかつスムーズかつスピーディーというワケだ。
現代の自宅で働くスタイルだからこそ、マルチポイント接続は役に立つ機能だろう。
動画レビューはこちら
ライターから一言
ノイキャンイヤホンよりも、もっと雑音を抑えて迫力のある音を楽しみたい。そんなノイキャンヘッドホンのビギナーには十分な性能であり、それでいて手が出しやすい高いコストパフォーマンスを実現したエントリーモデルと言える。